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印順導師の法語(B1)

印順導師法語(B1)

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生命には限りがあっても、法界に果てはない。「人間仏教」の思想は潮の音のように、世の中に響き渡っています。

一、学仏の要旨

「善士に親近す」——まず師に親しみ近づくこと。

「正法を聴聞す」——教えを正しく理解すること。

「理の如く思惟す」——仏法を深く認識すること。

「法随法行」——仏法のとおりに修学すること。

二、仏は人間に在り

自らを鍛え、自分の主となり、しっかりと立ち、世のため人のために尽くす力を養うこと。だからこそ釈尊は「家のために一人を忘れ、村のために一家を忘れ、国のために一村を忘れ、身のために世間を忘れよ」と説かれました。「身のため」とは自分一人のためではなく、「世間を忘れる」とは山林に隠れ住むことでもありません。それこそが、真に人の世に入っていくことなのです。

三、この時、この場所、この人

多くの人は仏教を学ぶといえば念仏をして西方浄土への往生を願い、この世界を離れさえすればよいかのように考えています。本当に仏法を学ぶには、仏法の真の意味——この時、この場所、この人——を発揮しなければなりません。

仏法を広めるには、この土地、この世間を忘れず、一人ひとりの縁に応じ、衆生を利益しなければなりません。私たちは人の世にあって誰ひとり孤立しておらず、皆が互いに関わり合っています。ですから仏法を学ぶことは、自分が利益を得るだけでなく、多くの人にも利益をもたらすものでなければなりません。

四、心の苦しみなきところから、身の苦しみなきところへ

仏は人間の導師であり、大医王です。仏を信じ、仏を学ぶことは、すでに正しい道を歩み、明るい未来へ向かっているといえます。今をあまり重く見すぎないこと、まだ無限の未来があるのですから。肉体にあまり執着しないこと、まだ自在な精神があるのですから。

三宝の恩徳と威徳のもとで、皆さまのためにお祈りします。身は苦しくとも心は苦しまないところから、心が清らかになり身も清らかになる未来へと歩まれますように。

五、三世因果論の優れた点

真に三世を理解する者は、どのような境遇にあっても希望に満ち、たゆまず向上し、精進し続けます。

自ら作り自ら受けるという道理から、共に作り共に受けるという道理が見えてきます。どの家庭も、どの国家も、歴史の流れの中で、この因果による浮き沈みの法則に従ってきたのです。

六、無題

慈悲の心から出発し、自分のことを考えずにさまざまな慈善や奉仕に携わること。もし福報を求めるためだけに行うなら、それは自己中心的なものであり、仏法から見れば浅いものです。他者を利益するだけでなく、自らの身心を清らかにし、煩悩を減らし、戒・定・慧の順に精進して、智慧を開いていくことが大切です。